楽曲をNFT販売する方法(Open seaの画面で説明) メリットデメリットも解説

この記事では

オリジナル曲をNFTとして販売してみたいけど、やり方がわからない

という方に向けて

販売までの方法を実際の登録画面等を用いて解説していきます。

この記事の内容

NFTの販売はNFTマーケットという専用のプラットフォームで販売します。

世界で最も大きなNFTマーケットはOpen seaです。

Open seaでの販売方法を解説しますので、楽曲さえあれば販売が可能です。

NFTで販売することのメリットデメリットについても説明します。

NFT販売の方法

楽曲をNFTとして販売するためにはNFTマーケットに出品します。

NFTマーケットとはNFTを売買することができるインターネット上のサービスプラットフォームです。

NFTマーケットは複数ありますが、最も大きなマーケットはOpen seaです。

まずはOpen seaがどんなものか見てみましょう

Open seaについて

世界最大のNFTマーケットであるOpen seaについて画面を用いて説明します。

どのような作品が売られているのか

下記がトップ画面になります。(画面はPC版です)

https://opensea.io/より

メニューが並んでいますが、今どのようなものが売られているかは「Explore」から確認ができます。(スマホからも共通です)

ジャンルを選べますので「Music」を選択しましょう。販売されているものによっては楽曲の視聴もできます。

出品者のステータスについて

各ページに行くと下記のようなものが表示されていますが、これは出品者のステータスとなっています。

https://opensea.io/より

それぞれの意味をまとめました。ちなみに単位はイーサリアムという仮想通貨です。

価格は変動しますがこの記事を書いている2022年8月現在では1イーサリアム=20~30万円です。

項目意味
itemsアイテム数
ownersアイテムのオーナーの数
total volumeこの出品者のトータルの売り上げ
floor price販売されている中で最も安い価格
best offer価格交渉による提示最高価格

NFTマーケットで販売するイメージはつかめましたか?

Open seaのURLです。

https://opensea.io/

NFTとして販売する方法

実際の販売方法の説明を行っていきます。

販売を行うためには「作品の用意」「作品の登録」が必要になります。

※作品についてはすでに候補となるモノをお持ちだと思いますが下記について一度確認しましょう。

出品する作品は著作権上の問題がないか、確認しましょう。

例えば、音源に著作権フリーでないものを用いている、PV出演者に了解を得ていないなど、後々何かしらのトラブルに発展する可能性があるものは、今のうちに確認をとっておくことが重要です。

作品の登録方法

先ほどのOpen seaで出品する方法を説明します。作品登録のステップは下記のとおりです。

Open seaとウォレットを連携

作品を登録し、関連情報を入力

価格を決めて販売開始

ただ、その前に皆さんに把握しておいてほしいことがあります。

最初の出品には手数料がかかる

その前に、出品の際にはガス代といわれる出品料が必要になります。

この出品料は作品ごとにかかるわけではなく、最初の1回のみ必要になります。

出品料は変動しますが0.03イーサリアム=6000~9000円程度が参考価格となります。

得られるメリットに比べてこれを高いと思うか安いと思うか・・・

皆様はどちらでしょうか?

Open seaとウォレットを連携させる

先ほどのOpen seaトップページからCreateボタンを押します。

https://opensea.io/より

Createボタンを押すとウォレットとの連携画面が出てきますので連携します。

Open seaより

ウォレットをまだ持っていない方

ウォレットをまだ持っていないという方はこちらを参照して作成してください。

作品の登録

ウォレットとの連携が終わると作品登録画面になります。

下のような作品登録画面から、作品を登録します。

Open seaより

各項目の説明です。

項目内容
Imege,Video,Audio,3DModel作品をこちらにアップロードします。
サイズは100MBまでです。
Name作品の名前です。
External link関連するLinkを入力することができます。
Description作品の説明を入力します。
Collectionコレクションのカテゴリーを選択します。
単体の作品であれば特に入力は必要ありません。
複数の作品の集合体であるならば、
コレクションカテゴリーを新たに作成します。
Properties作品の表示画面にここで入力したTagを付けることができます。
例えばMusic/Popsなど
希望がなければ入力は必須ではありませんので
Levels自分で項目を設定し、レベル付けを行えます。
レベルはバーで表示されます。
例えば注目度(Degree of attention)/3など。
StatsLevels同様、自分で項目を設定し、値を入力します。
値は数字で表示されます。
Unlockable contentこの作品を購入者を限定したいときに、
パスワード等のロックをかけることができます。
Explicit & Sensitive Content作品自体が、暴力性の高いものやポルノ性が高いものの場合、
チェックを入れます。
Supply販売する量を入力します。
1つであれば貴重度が増します。
多くすれば販売できる量は増えますが、
貴重度は下がります。
Blockchain販売する通貨を選択します。基本はイーサリアムです。
Freeze metadata販売アイテムを作成した後に設定します。

必要な項目を埋めたらCreateボタンを押して登録が完了します。

編集と販売

作品の登録が完了すると下記の画面になります。

右上の「Edit」から各情報を編集できます。

販売を開始したい場合は「Sell」を押して販売種別(定額販売か、オークション形式か)を選択し、販売価格を入力したら、販売を開始されます。

それと同時に先ほど説明したガス代(登録手数料)を徴収されます。また一度販売を開始してしまうと作品の情報を変更することができないため、確認したうえで販売開始しましょう。

これで販売手続きは完了です。

あとは売れるのを待つのみですね。SNS等での宣伝も効果的です。

オリジナル曲をNFT販売するメリットとデメリット

ここまで販売手順を説明してきましたが、

オリジナル曲をNFT販売することにはメリットとデメリットがあります。

迷っている方は下記を確認したうえで判断してみてください。

オリジナル曲をNFT販売するメリット

これまでとは違った顧客層に聞いてもらえる可能性が高い

審査は無く、手続きを行えば販売が可能(NFTマーケットによる)

売れれば収益になり、転売された場合でも収益になる

これまでとは異なる顧客層に聞いてもらえる

既存のファンに購入してもらうことを目的として販売する場合もありますが、従来の顧客とは異なる方が作品を聞くことになります。

これまでYoutubeなどで楽曲を公開してきた方も多いと思いますが、Open seaの顧客層は異なります。大きな違いは海外の方が多いということです。Open seaに登録する側も購入する側も日本人のボリュームが少ないため、まだ日本のマーケットが成長していません。そのため、おのずと聞いてもらう顧客層は海外の方が多くなります。顧客層を意識した作品、具体的には英語による作品のほうが受け入れられやすい傾向にあります。

審査は無く、手続きを行えば販売が可能(NFTマーケットによる)

特別な審査がなくとも、世界的なマーケットで販売できることは大きなメリットです。もちろん楽曲のクオリティーが十分でないものは売れない可能性が高いですが、既存の販売方法(レコード会社のオーディションなど)では認められなかった作品でも、販売することが可能です。

売れれば収益になり、転売された場合でも収益になる(ただし、ならばい場合もある)

当然売れれば収益になりますが、NFTの特徴としてそれが転売されても収益がアーティストに還元されることになります。ただし注意点は購入したマーケットで転売しないとアーティストには還元されないというものです。現状は異なるマーケット間では、アーティストのデータは共有されておらず、転売者が異なるマーケットで転売した場合、還元収益はありません。

オリジナル曲をNFT販売するデメリット

・最初の手続きが面倒

・最初の販売時のみガス代といわれる手数料がかかる(NFTマーケットによる)

・NFTで販売する前に楽曲に関わった人に了解を得る必要がある

仮想通貨イーサリアムを購入したり、ウォレットを登録したりと、販売前に必要な手続きが多くあります。また、先ほど説明したように販売するための登録手数料(ガス代)が必要となります。

上記さえクリアできれば販売は可能です。最後に気を付けておくのはNFTだからというわけではありませんが楽曲に携わった方には販売する了承を得ておきましょう。

まとめ

この記事では自分の楽曲をNFT販売する方法についてまとめました。

NFT販売することで、世界的なマーケットで自分の曲を販売することや、収益を得ることが可能です。

またこれまでとは違った顧客層に聞いてもらうことも可能です。

手続きに多少手間がかかる、登録料金がかかる等のデメリットはあるものの、やってみる価値は十分にあると思います。

興味のある方は是非トライしてみてください。

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