先日、The sand boxというメタバースの土地を16万円で購入しました。
メタバースの土地は値上がりによる利益や、運用による手数料収入などが期待されています。
2022年は価格が高騰していましたが、2023年の年初にはバブルが収束し、比較的買いやすい値段(20万程度)まで下がってきています。
私自身初めての購入でしたが、トラブルなく簡単に購入することができました。
今回は、メタバースの土地を購入するまでの経緯や手順について実際に行った内容をそのまま記事にしています。加えて購入前に必要な知識や注意点についても解説しています。
メタバースの土地に興味がある方、メタバースへの投資や副収入に興味がある方にとって、本記事が参考になれば幸いです。
メタバースの土地の購入前に知っておきたい基礎知識
メタバースの土地には主に下記のような特徴があります。
売買されているのはブロックチェーンのメタバースの土地
様々なメタバースがありますが、土地の売買ができるのはブロックチェーンのメタバースです。具体的にはThe sand box、Decentralandなどです。ClusterやVRchatの土地は売買されていません。
数が限られており、今後増えない
メタバースの土地はその価値をある程度保証するため、増えることがないとされています。
「増えることがないとされている」と表現したのは、メタバースの運営側で技術的に増やすことは可能だからです。ただし、土地を増やす行為を行った瞬間に、土地の価値やメタバース自体の信頼を失うことになります。そのためThe sand boxやDecentralandなど既に知名度があるメタバースがそれを行う可能性はかなり低いと想定しています。
NFTとして売買される
現実世界では土地は権利書により売買が管理されますが、メタバースの土地はNFTとして売買されます。NFTアート同様にウォレット上で所有することになります。
大企業の土地の周辺エリアが高価格になる傾向
土地の価格は、大企業が所有している土地に近ければ近いほど価格が上がる傾向があります。大企業が所有しているエリアでは大きなイベント等が行われ、その周辺は人通りが多くなるためです。
現実世界の不動産と同様に、人が多いエリアが高い傾向となります。
メタバースの土地から収益を得る方法
メタバースの土地購入の目的は人それぞれですが、収益を得る方法としては下記の2点が一般的です。
土地の値上がりを期待した投資
メタバースの土地は価格変動します。この価格変動を利用して株と同じように売買を行い収益を得ることができます。当然値下がりする可能性もあります。
土地の運用手数料
所有したメタバースの土地を自分で活用し、収益を得ることも可能です。
例えば美術館を建設し、自分のNFTアートを販売したり、他のアーティストのNFTの売買手数料を得ることができます。
他にもライブイベントを企画したり、ゲームを作成するなど、その土地に人が集まれるようにできれば、様々な方法でマネタイズすることが可能です。
主要なメタバースの一つであるDecentralandでは、ほぼ毎日どこかで有料イベントが行われています。
土地購入の注意点
メタバースの土地の購入に関して、注意すべき点を解説します。
価格変動が大きい
メタバースの土地の価格変動は非常に大きいです。
株とは比べ物になりません。ビットコインやイーサリウムといったメジャーな仮想通貨よりも大きいということは認識しておきましょう。大きく値上がりする可能性も値下がりする可能性もあります。
下のチャートは主要メタバースの一つThe sand boxの土地(LAND)の価格の推移です。2022年の年初では4ETH(イーサリアム)程度だったものが、2023年の年初時点では1ETHまで下がっています。
ETHのレートもほぼ半分まで下がっていますので、160万円程度だったものが20万円程度まで下がっています。
このように価格変動が大きいため、購入後に大きく価格が変動することは想定しておきましょう。
失っても大丈夫な金額の範囲内で購入をすることをおススメします。
適正価格が分かりにくい
メタバース自体の市場が成熟していないことに加え、市場の参入者が少ないため、適正価格が明確ではありません。また、個人売買の場合は価格を販売者が決めることができるので、適正価格で売っていない場合もあります。(もちろんお買い得品がある場合もあります。)
以上のことから、初めて購入する場合は、メタバース運営元が直接販売しているものや、信頼できる販売元から購入することをおススメします。
私がメタバースの土地を購入するまでの経緯
ここからは私がメタバースの土地を購入するまでの経緯を解説します。
なぜ購入しようと思ったのか?
購入に至った理由は下記のとおりです。
理由1 元々メタバースに興味があったから
元々ゲームや3D技術に興味があり、そこからメタバースに興味を持つようになりました。メタバース内を知り合いと散歩したり、イベントに参加するのが趣味になっています。
そんなことを行っているうちに、メタバースの土地を所有してみたいという想いを抱くようになりました。これが購入の動機で最も大きいものです。
理由2 土地の価格がある程度下がってきたから
先ほど説明した通り、メタバースがトレンドワード入りした2022年頃はどのメタバースの土地も100万円以上でした。2023年の年初は比較的価格が落ち着いており最低価格が20~30万程度になっています。
価格変動が大きいことは先ほど説明した通りです。この程度の金額であれば最悪価値がゼロになっても許容できるため、購入を決断しました。
The sand boxの土地を選んだ2つの理由
「どのメタバースの土地を買うのか?」は購入する際の悩みの一つです。
土地を販売しているメタバースは複数あり、それぞれが特色を持っています。
土地販売を行っている主要なメタバースはDecentralandとThe sand boxです。土地らにしようか悩みましたが最終的にThe sand boxを選択しました。
その理由は以下の通りです。
アイテム作成やワールド作成が簡単
The sand boxでは専用ソフトを用いて比較的簡単にアイテムやワールドを作成することができます。
私自身は単に投資目的ではなく、自分の土地にワールドを作って運営したいという想いがあったので、ワールドを作りやすいか否かが判断基準となりました。
多くの企業が土地を購入している
土地を購入するのであれば、そのメタバースが長い間存続してほしいと思うのは当然です。
The sand box内の土地は多くの有名企業が土地を購入しています。具体的にはワーナーミュージックやエイベックスグループ、アディダスやGUCCIなどです。
これらの企業が土地を保有している間は、メタバース自体が存続するだろうと想定しました。
メタバースの土地の買い方
ここからは実際に行った、メタバースの土地の買い方を解説します。
購入ルート
初心者の方が安心できる購入方法は主に以下の2点です。
①The sand boxの公式URLから土地を選択し、OpenSeaで購入する
The sand boxの公式ページのショップでは土地の販売も行っています。
気に入った土地をクリックするとOpenSeaの販売ページになりますのでそこから購入します。
ただしOpenSeaでは個人の販売者もいるため、購入時に他のページにアクセスしないように気を付ける必要があります。また、偽サイトにも注意が必要です。
②信頼できる販売元(コインチェック)から購入する
コインチェックNFTのページからThe sandboxの土地を購入することができます。サイトは日本語であり、細かい注記もすべて日本語です。
ただし、直接販売ではないためOpenSeaで購入するよりも割高である可能性があります。直接販売と価格を比較してから購入することをおススメします。
安全性や価格を検討し、最終的に私は②コインチェックから購入しました。
購入手順
コインチェックからThe sandboxの土地を購入した手順を解説します。
コインチェックで口座を開設する
購入するためにはコインチェックに口座を持っている必要があります。
コインチェックNFTで購入する土地を選ぶ
コインチェックNFTのページから購入する土地を選びます。
メタバースの土地がセールになっていることがあるため、情報を逃さないためにも定期的に公式ホームページをチェックすることをおススメします。
私が購入した2023年の年始には40 %OFFのセールを行っていました。その後も定期的にセールを行っています。
販売元がコインチェックである土地を表示させるため、右上の公式のみにチェックを入れておきます。
チェックが入っていない場合は個人で出品されているものも表示されてしまいます。
土地を選択すると下記のようなページになります。
(セール期間中だったため価格が大幅に下がっています。)
価格については、The sandbox内の仮想通貨であるSANDと日本円の表示があります。
この土地は1700SAND、日本円で15万3079円となっています。
ここでの日本円表示は手数料が含まれない価格ですので実際はもう少し高くなります。
購入するためには日本円をSANDに変換する必要があります。
土地の位置を確認する
メタバース上でどの位置にあるのかを確認します。
選択画面を下にスクロースすると下記の画面が出てきます。
パラメーターは土地の座標です。
The sandbox上のどの位置になるかは右下の「The sandboxで見る」をクリックします。
するとThe sandboxのマップが表示され、対象の土地の場所を確認することができます。
選択した土地が、コインチェックが所有しているOASIS TOKYOの付近であることが確認できます。
またこの土地は価格帯が低いものであるため、周辺に大きな土地を所有している企業はありません。
他の購入方法との価格帯を比較する
価格が適正か否かを確認するため、他の購入方法と価格を比べてみます。
比較方法① The sand boxの公式URLからマップ>LANDを購入を選択。
先ほど選択した土地の周辺の価格を調査する。
マップから周辺の土地の価格を調査すると、1.00~2.00ETH(SAND表示ではなくETH表示であるため注意)です。2023年初時点のイーサリウムが1ETH=20万円程度であり、コインチェックNFTで選択した土地と同程度の価格帯であることが確認できます。
比較方法② OpenSeaで比較する
OpenSeaのThe sandbox公式販売ページで土地の価格を確認します。
実際の画面は下記のようになります。
今回は最低価格帯の土地を購入する予定でした。
最安値を確認すると0.85ETH(日本円で17万円程度 2023年2月のレート)です。
コインチェックNFTで選択した土地と価格の乖離がないことが確認できます。
場所や価格の確認ができたため、最初に選んだ土地を購入することにしました。
日本円を仮想通貨SANDに換金する
日本円をThe sandboxの土地の購入通貨であるSANDに変換します。
(※SANDはThe sand box内で使われる仮想通貨です。)
コインチェックの販売所からSANDを選択し換金します。
土地の価格は1700SANDであるため、約16万円です。
コインチェックNFTのページで表示されている土地の日本円価格との差異があることに注意が必要です。換金による手数料が含まれています。
土地を購入する
先ほどのコインチェックNFTのページに戻り、購入確認をクリックします。
下記の画面が表示され、土地の購入が完了です。
購入した土地をウォレットに出庫する
購入した土地を自分のウォレットに送付します。
コインチェックNFTのページから先ほど購入した土地を選択し、出庫を押すと下記のようなページになります。
出庫先に自分のウォレットを登録していない場合は「出庫先を追加/削除」から登録を行います。
出庫ボタンを押すと出庫が完了となります。
The sandboxで自分が土地のオーナーになっていることを確認する
The sandbox上で、自分が土地のオーナーになっているかを確認しましょう。
The sand boxのID作成、ウォレットとの連携、KYC認証がまだの場合は、行っておきます。
※KYC認証とは本人確認のことで、身分証などをアップロードし行います。The sandboxの公式URLで行うことができます。
The sandbox>プロフィール>イベントリを見ると、The sandboxの土地(LAND)を所有していることが確認できました。
これでメタバースの土地のオーナーになることができました。
今後の運用について
今後の土地の活用法として下記の2つを考えています。
ステーキングによる利子収入
The sandboxの土地の保有者を対象にステーキングを行っています。ステーキングとは仮想通貨を保有し預けることで、対価として報酬が貰える仕組みのことです。
2023年初の時点での利率は土地(LAND)を持っていない場合は年間10%、土地を持っている場合は年間約50%の高利率です。
(一般的に価格が不安定な通貨ほど、利率が高い傾向となりますので、うれしい反面、リスクが高いことを改めて認識しました。)
SANDを購入次第、ステーキングを行っていく予定です。
イベントスペースの運営
The sandboxは現段階では企業が運営しているLANDを限定公開している状況です。また、一般の土地の所有者が公開できる状況にはありません。
今後土地が公開できるようになったら、イベントスペースを建設し運用していく予定です。
NFT美術館、ゲーム、ライブハウスなど構想を練っています。
本記事を読んでいただいた皆さんも、いつか遊びに来ていただけると幸いです。
まとめ
この記事では、メタバースの土地を購入するまでの経緯を、関連する説明を交えて解説しました。
内容をまとめます。
この記事をきっかけにメタバースの土地に興味を持ったり、購入する際の参考になれば幸いです。
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