この記事では
メタバースの土地購入に興味があるけど、適正価格が分からない、損しそうで怖い
という方に向けて、メタバースの土地購入で失敗を避けるために確認すべき事項をまとめました。
メタバースの土地は値上がりによる利益や、運用による手数料収入などが期待されています。メタバースDecentralandでは既に土地の貸し出しが行われており、最低価格で1日数ドル~数10ドルで貸し出されています。(2023年2月現在)
一方で土地自体の価格変動が大きかったり、割高な価格で購入してしまうなどで損失を出してしまう可能性もあります。
著者は実際にメタバースのアイテムクリエーターとして収入を得ている一方で、メタバースの土地も保有しています。これまでの経験から得た知見を元に、本記事ではメタバースの土地購入に関しての注意点をまとめています。
この記事を読み終わる頃には、メタバース土地を購入する前に知っておくべき基本的な知識を身に付けることができます。
著者自身がメタバースの土地を購入した際の様子はコチラの記事にまとめています。
メタバースの土地の概要
メタバースの土地の活用方法
一部のメタバースでは土地を所有することができます。
所有したメタバースの土地を自分で運用し、収益を得ることも可能です。
例えば美術館を建設し、自分のNFTアートを販売したり、他のアーティストのNFTの売買手数料を得ることができます。他にもライブイベントを企画したり、ゲームを作成するなど、その土地に人が集まれるようにできれば、様々な方法でマネタイズすることが可能です。
また実際の不動産と同様に、売買を行ったり、貸し出したりすることも可能です。
メタバースの土地の可能性について
今後メタバースの土地がどうなるのか?価値は上がるのか?下がるのか?
この問いに関する答えは、実際問題難しいでしょう。肯定的な意見、否定的な意見、様々な意見があります。
メタバースの土地の可能性については、最終的に自分自身で判断する必要があります。
参考までに、肯定的な意見と否定的な意見の両方を紹介します。
下記を参考にして、可能性がありそうと思った方は、本記事をぜひ最後までご覧ください。
肯定的な意見
否定的な意見
メタバースの土地購入の失敗原因
メタバースで収入を得ている著者の経験から、失敗の原因をまとめました。
失敗に関する知識をつけることで、少しでも有利な条件で購入を進めましょう。
価格変動が大きく将来の予測が難しい
メタバースの土地の価格は、現実の土地に比べて大きく価格が変動します。
例えば下記はThe sand boxの土地の最低価格の価格変動(期間:2021年12月~2023年2月)です。
2021年の12月~2022年2月あたりまでは最高4イーサリアム(ETH)程度であったものが、2023年の2月には1ETH程度まで下がっています。このように、メタバースの土地の価格は大きく変動します。
加えて、実体経済の景気動向とは異なる動きをすることもあるので、将来予測が難しい一面があります。
割高な価格で購入してしまう
メタバースの土地という概念自体が新しく、価格も大きく変動するため、適正価格が分かりにくい部分があります。販売元も複数あるため、中には知識がない方をターゲットに不相応な価格で販売している場合もあります。
事前調査を行わず、「とりあえず購入」ということは避け、きちんと下調べしたうえで購入に踏みきりましょう。
適正価格で購入するため確認事項
メタバースの土地を購入する際の注意点を説明します。この方法で確認を行えばすべての問題を避けられるというわけではありませんが、適正価格で買える可能性は高くなります。
周辺の土地と価格を比較する
メタバースの土地の価格を決める大きな要素は、訪れる人の多さです。
下記の2点の土地は高い値段となっています。
①大企業などが保有する周辺エリア
②運営元が保有する周辺エリア
人が多いエリアが高いのは現実の不動産と同様の傾向です。
土地の運用を考えた際に、人が多いほうがマネタイズしやすいためです。
本題である、購入したい土地がいくらなら適正なのか?という点ですが、明確なデータで適正価格を算出する方法はありません。最も有効な方法は、周辺の土地と価格を比較することです。
最安値の場所で購入する
メタバースの土地は、様々な場所で同じものが販売されている場合があります。
具体的には
①メタバースの公式マーケットプレイス
②一般的なマーケットプレイス
の2つです。加えて②のマーケットプレイスは複数あるため、どこで最安値で売っているのかを確認する必要があります。
メタバースの土地購入の方法
上記で説明した2点の注意点の確認方法も含め、メタバースの土地の購入方法を説明します。
①暗号資産口座の開設
メタバースで土地を購入するには暗号資産口座の開設が必要です。なぜならメタバースの土地を日本円で買うことはできず、イーサリアムやメタバース内通貨などの暗号資産でやり取りが行われるためです。
暗号資産口座は、イーサリアムを取り扱っている口座であればどこでも構いません。
暗号資産口座は様々ありますが、著者は一部のメタバースの通貨の取り扱いがある コインチェックを使っています。
メタバースの通貨の取り扱いがあるメリット:例えばメタバース通貨(SAND)を取得するには、【日本円】→【ETH】→【SAND】と2段階で換金する必要があり手数料も2回とられますが、コインチェックなら1回で済みます。
②ウォレットの作成
ウォレットとは仮想空間上の財布になります。メタバースの土地を購入する際はウォレットを通して購入します。実際に自分の資産を入れる大切なものです。
ウォレットの作り方については下記にまとめています。
③土地の選定
土地が売っている場所は複数ある
メタバースの土地が販売されている場所は複数あります。
メタバースの公式マーケットプレイス
メタバースの公式ホームページ内にあるマーケットプレイス(販売所)です。多くのメタバースで公式URLから見ることができます。
最もメジャーな2つのメタバースの公式マーケットプレイスは下記です。
メタバース | 公式マーケットプレイス |
The sand box | https://www.sandbox.game/jp |
Decentraland | https://market.decentraland.org |
Open sea
一般的なNFTマーケットプレイスでも販売を行っています。Open seaは世界でも有数のマーケットでメタバースの土地を含め様々なものが販売されています。
公式URLはコチラです。
販売されている土地を確認するには検索で
メタバース名称(The sand box,Decentlralandなど)を入力し、TypeでLandやEstateを選択します。
コインチェックNFT
大手暗号資産の企業であるコインチェックでは、独自のマーケットプレイスを持っており、そこでメタバースの土地を購入することができます。日本語対応であること、運営元が明確であることが大きなメリットです。定期的にSALEも行っています。著者も実際にコインチェックでメタバースの土地を購入しました。
選定方法
おススメしたいのは購入資金から選定する方法です。
最も安い土地がどの程度の価格なのかを確認するには、価格順でソートすれば確認できます。
下記はOpen Seaで価格が低い順にDecentlralandを表示させた結果です。0.87~0.88ETH(イーサリウム)が最低価格の相場だと確認できます。
価格が高くなるにつれて、大企業や人気のあるイベント会場の周辺の土地になっていきます。
自分の購入資金を考慮し、どのくらいの価格の土地を購入するかを決めていきましょう。
④適正価格の確認 周辺の土地との比較
購入する土地の候補が決まったら、周辺の土地を価格を比較します。周辺と同程度であれば大きな問題はないと考えます。
比較方法
今回はThe sand boxの土地を例に説明します。
土地の番地を確認する
メタバースの土地は番号がついています。
下記はOpen seaで売っているThe sand boxの土地(LAND)です。価格は3ETH($4398)です。
土地の番号は下図の赤線(-54、-194)に記載してあります。
周辺の土地の価格を確認する
先ほど選んだ土地の番号(-54、-194)の周辺の土地の価格を確認します。
周辺の土地の価格は公式URLのマップから確認すると行いやすいです。
The sand boxの公式URL→メニューからマップを表示
ここで(-54、-194)を表示します。下記の赤い四角で囲った部分が該当します。
右の部分に土地の詳細が表示されます。
この土地はプレミアムがついており、他の土地に比べてできることが多い高級な土地になっています。
周囲に大きなエリア(土地情報を確認するとMoboxという企業のスペース)があることが確認できます。
周辺の土地の価格を確認します。最も近いエリアは右下のエリアで3.00ETHで同価格です。次に近いエリアは右上の4.99ETHです。(Moboxのエリアに隣接しているため高いと思われる)
以上より、このあたりの土地の価格は3~5ETHであり、選択した土地がおおむね周囲の価格と変わらないことが確認できました。
⑤適正価格の確認 最安値のマーケットプレイスを選ぶ
次にどのマーケットプレイスで購入するのが最も安いのかを確認します。引き続きThe sand boxの(-54、-194)の土地で探します。
Open seaと公式マーケットプレイスで比較します。
両方のマーケットプレイスで(-54、-194)の土地を検索し、価格を比較します。今回は両方とも3ETHなので同じであることが確認できました。(今回は同額でしたが、価格が異なる場合もありますので確認するようにしましょう)
コインチェックのマーケットプレイスでも同じ土地が出品されている場合がありますので確認しましょう。(日本人が所有している場合、同じものが出品されている可能性があります)
⑥購入
購入を希望する土地の通貨を確認する
購入するためには日本円を、土地の通貨に変換する必要があります。土地購入の通貨はイーサリアムであったりメタバース内通貨であったりするので確認してから換金しましょう。
下図はThe sand boxの土地をOpen seaで検索した結果です。赤い下線がある部分が価格ですが、単位がETHのものもあればメタバース内通貨SANDであるものもあります。
その土地にあった通貨でないと購入できないため注意が必要です。
日本円を購入通貨に換金する
暗号資産口座で日本円をETHもしくはメタバース内通貨に変更します。
メタバース内通貨の取り扱いがない場合は、一度ETHに換金したのちに、ウォレットに送付し、海外の取引所等でメタバース内通貨に変換する必要があります。
コインチェックはThe sand boxの通貨SANDの取り扱いがありますので、The sand boxの土地を検討している方にはおススメです。
換金した通貨をウォレットに送金
換金した通貨をウォレットに送金します。
多くの暗号資産口座で共通ですが、ウォレットに送付のメニューを開き、ウォレットのアドレスと送付金額、暗証番号等を入力すると送付が完了します。
コインチェックの場合は下記のような画面になります
購入する
ウォレットに入金されていることが確認できたら、Amazonや楽天と同様に土地をクリックして購入します。
まとめ
本記事では、メタバースの土地を購入する上で注意すべき点と購入方法について解説しました。
以上です。
冒頭で説明した通り、メタバースの土地は変動が大きく将来予測も困難なものになります。
リスクを踏まえたうえで、投資や運用を行っていきましょう。
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