暗号資産大手のコインチェックではNFTの売買ができる「コインチェックNFT」というサービスがあります。
この記事ではコインチェックNFTのメリットやデメリット、そして始め方について解説します。
「コインチェックNFT」は以下の点で初心者にとって始めやすいNFTマーケットプレイスの一つです。
コインチェックNFTの概要
コインチェックNFTとは、暗号資産取引所最大手のコインチェックが運営するNFTマーケットプレイスです。(NFTマーケットプレイスとはNFTを売買できるサイトです。)
コインチェックNFTのメリットとデメリット
コインチェックNFTのメリットデメリットを、世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenseaと比較しながら説明します。
5つのメリット
日本語のサイトである
Openseaなど世界的に有名なNFTマーケットプレイスは英語のサイトになります。そのため、売買の際にはある程度の英語力が必要です。内容を理解しないまま売買を行うと、思わぬ損失につながる場合があります。チュートリアルやQ&Aも当然英語です。
それに対して、コインチェックNFTは日本語のサイトになります。売買画面だけではなく、チュートリアルやQ&Aも日本語での解説があります。
まだ「NFTの売買に慣れていない方」や「英語力に自信のない方」にとっては安心して取引ができます。
ビットコインなどイーサリアム以外の仮想通貨で取引可能
多くのNFTマーケットプレイスでは、イーサリアムで売買が行われています。
イーサリアムはビットコインに次ぐ資産額の仮想通貨です。しかし、その資産額はビットコインの半分にも満たない状況です(2022年現在のデータ)。読者の皆さんもビットコインであれば知っている、持っているという方でも、イーサリアムは持っていない方が多いのではないでしょうか。
コインチェックNFTではビットコインをはじめ売買に対応した通貨は10種類以上あります。
ビットコインを持っている方、またこれから仮想通貨をはじめる方にとっても、ビットコインで売買できるのは大きなメリットとなります。
運営元が明確である
Openseaなど世界的に有名なものは心配いりませんが、NFTマーケットプレイス自体が詐欺まがいのサイトであることも珍しくありません。
このようなサイトでは暗号資産のパスワードの抜き取りなどが行われています。
その点、コインチェックNFTは、運営元が明確ですので、安心度の高いマーケットプレイスと言えます。
(ただし、偽サイト自体については注意が必要です。詳しくは後で説明すます。)
ガス代(手数料の一部)がかからない
NFTを売買すると通常ガス代と呼ばれる手数料がかかります。
ガス代とはNFTとやり取りする上で発生するデータ書き込みの手数料で、通貨や時間帯によって変動するという性質を持っています。
OpenSeaの場合、曜日や時間帯によりますが数千円~5千円程度になります。
コインチェックNFTではNFT購入時、出品時にこのガス代がかかりません。なので時間帯を気にせず購入することができます。
ただし出庫時、入庫時にがガス代がかかる場合があるので注意が必要です。詳しくはコインチェックのこちらのページを参照ください。
2つのデメリット
販売しているNFTの品数が少ない
OpenSeaと比べた時に大きく劣る点は、販売しているNFT作品自体が少ないことです。
作品が少ないため、自分が欲しいものに出会えない可能性があります。コインチェックNFTで自分の興味のあるNFTを取り扱っているかどうかを確認しましょう。
利用者が少ない
作品数が少ないと共通しますが、OpenSeaに比べて利用者が少ないこともデメリットの一つです。
利用者が少ないため、お目当てのものが買いたいときに買えない、売りたいときに売れない可能性が出てきます。
コインチェックNFTが取り扱っているNFT
コインチェックNFTでは代表的なものとして下記のようなNFTを販売しています。
・メタバース不動産:The sandboxやDecentrarandなどの土地
・TOMO KOIZUMIのドレスNFT
・Meebits(ミービッツ):CryptoPunksを手掛けた会社のNFTプロジェクト
・NFTトレカ:「AKB48」などのNFTトレカ
・クリプトスペルズ:初日で売上金額2000万以上の人気トレカゲーム
・Sorare:現実の試合結果が反映されるブロックチェーンゲーム
・Generativemasks:デザインの異なるマスクが自動的に生成されるジェネラティブアート
・Joyfa:インスタ連携などが予定されているデジタルスニーカー
NFT市場の拡大によりコインチェックNFTでも様々なNFT商品が新たに販売されています。
気になる方は定期的にコインチェックNFTのページを確認することをおススメします。
ただし、売りたい場合に関しては、コインチェックNFTで購入したものをOpenSeaで売ることができますので、そこまで大きなデメリットではありません。
コインチェックでのNFTの買い方
①コインチェックの口座開設
コインチェックNFTを行うには、コインチェックに口座を持っていることが必要になります。下記ボタンからアクセスして口座開設手続きを行ってください。最短で翌日には取引ができるようになります。
コインチェックに関してもう少し情報が欲しいという方は下記を参考にしてください。
②仮想通貨を購入
種類は何でも構いませんが、仮想通貨を購入します。おススメは取り扱いがしやすいビットコインです。取引所で購入すると手数料を安くすることができます。
売買の場所はトップ画面の中央にあります。
上記赤枠の部分に、取引対象の仮想通貨、希望の購入レート、注文量を入力します。仮想通貨が希望の購入レートになったら自動的に決済が開始されます。
③ウォレットとの連携(任意)
Coincheck NFTで購入したものを他のマーケットプレイスで売りたい、もしくは他のマーケットプレイスで購入したものをCoincheck NFTで販売したいという場合には、ウォレットの登録が必要になります。
登録方法
コインチェックのメインメニューからNFT売買画面へ移動します。
マイページの画面でウォレット(MetaMaskなど)と連携します。
ウォレットを持っていない方は、こちらの記事を参考に作成を行ってください。
④NFTの購入
NFTのページで気に入ったNFTをクリックすると下記の画面になります。
①NFT作品の画像
②NFTの価格(イーサリアム表示)
③参考価格 日本円換算
購入したい場合は「購入確認」ボタンを押します。
下記のような確認画面が出てきますので、「購入」ボタンを押して購入完了です。
NFT出品、出庫、オファーについて
コインチェックNFTではNFTの購入だけでなく、
【NFTの出品】、【NFTの出庫】などができます。詳細はコインチェックのこちらのページに記載されています。
Coincheck NFTでメタバースの土地を購入
Coincheck NFTでメタバースの土地を購入しました。実際の操作画面等も解説していますので購入までの具体的な操作を知ることができます。詳しい内容は下記を参照ください。
NFT購入時の注意点
最初から内容が分からない高額のものを購入しない
NFTを始めたばかりの方や、まだ詳しくない方は、高額なNFT作品の購入は避けておいた方が良いと思われます。比較的低価格なものから購入し、市場の感覚を掴んでから本格的に購入していくというスタンスをおススメめします。
なりすましサイトに気を付ける
これもNFTに限った話ではないのですが、なりすましサイトには気を付けましょう。一時期、Google検索で「OpenSea」と入力するとトップに偽サイトが表示され、注意喚起されていました。基本的なことですがURLの確認はしっかり行いましょう。
またクレジットカード等と異なり、取締りの方法、法整備、保証制度が整っていないため、被害にあった際に戻ってくる可能性が極端に低いことにも留意しましょう。
この記事のまとめ
日本でも最大手の暗号資産取引所であるコインチェックがNFTマーケットプレイスの運営をしています。
コインチェックNFTは下記のメリットがあります。
・日本語のサイト
・イーサリウム以外の仮想通貨での取引が可能
・運営元が明確
・出品、購入時のガス代がかからない
以上の特徴を持つ「コインチェックNFT」は初心者にとって始めやすいNFTマーケットプレイスの一つです。
コインチェックNFTで売買を始めるには、
①コインチェックで口座を開設
②MetaMaskとの連携(任意)
③コインチェックNFTサイトで気に入ったNFTを購入
という3STEPでできます。
NFT売買ににあたっては、「最初から高額なものを購入しない」、「偽サイト」などに注意しましょう。
以上、NFT売買を始める上でこの記事が参考になれば幸いです。
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