この記事では、
メタバースを始めてみたいけど、どんな種類があるかわからない!
という方に向けて、主要なメタバースの「特徴」や「始め方」を解説します。
本記事に書かれているメタバースの特徴をまとめると下記のとおりです。
メタバース | 特徴 |
---|---|
Cluster | ・スマホでも操作可能 ・日本人主催イベントが多数ある ・クリエーター向けホームページが充実 |
The sandbox | ・経済活動が活発 ・ゲーム性が強い ・クリエーター活動の参入障壁が低い |
VR Chat | ・様々な種類のワールドがある ・日本人主催イベントが多数ある |
Decentraland | ・経済活動が活発 ・NFTアートイベントが多数ある |
Horizon worlds | ・MetaQuestが必要 ・Meta(元Facebook)が運営 |
詳細は本文をご参照ください。
みなさんにとって、メタバースを始める参考になれば幸いです。
メタバースの概要
メタバースとは一言でいうとネット上の仮想空間です。
goo国語辞典によると下記のように定義されています。
《meta(超越した)とuniverse(世界)の合成語》インターネット上に構築される仮想の三次元空間。利用者はアバターとよばれる分身を操作して空間内を移動し、他の参加者と交流する。
goo国語辞典
メタバースの現状
現在、国内外含め特徴が異なる複数のメタバースが存在しています。
交流をメインとしたもの、ビジネスをメインとしたもの、ゲームをメインとしたものなど、その特色は様々です。
アーティストがメタバース内でライブを行ったり、渋谷の街をバーチャル空間に再現して様々なイベントを開催したり、企業がメタバース内で展示会を開くなどが行われています。
市場の将来性
メタバース市場はここ数年急拡大を続けています。
総務省によると、世界市場は2021年に4兆2,640億円だったものが2030年には78兆8,705億円まで拡大すると予想されています。
メタバースといっても、現段階では全ての人に浸透しているものではありません。ただ今後、様々なエンターテイメントやビジネスの場として、生活に密接なものになっていくことが想定されます。
メタバースで何ができるのか
メタバース内では現実世界と同じように様々なことができます。
メタバース内で会話
多くのメタバースでは会話ができる機能があります。メタバース上で近くにいる人と会話することが可能です。単なるおしゃべりもできますが、ビジネスの会議の場としても活用されています。
下はメタ(元Facebook)が提供するWorkRoomsというバーチャル会議室です。
メタバースゲーム
ゲームに関してはメタバースという言葉がメジャーになる前から、仮想空間上で一緒にプレイするということが行われてきました。新たに加わった要素としては、ゲームをすることで収入を得たり、ゲームやそこで使われるアイテムを制作して収入を得ることがより手軽になったことです。
例えばThe sandboxというメタバースでは、専用ソフトを使ってプログラミングなしでゲーム制作ができるので、誰でもメタバース空間にゲームを提供することができます。
買い物
メタバースは新しい買い物の空間としても注目されています。
メタバース内でフリーマーケットが開催されたり、伊勢丹三越がバーチャル空間に店舗を運営するなど、コロナ過で人の外出が激減したことをきっかけに、様々な規模や種類のテンポがメタバースで品物を販売しています。
https://www.mistore.jp/shopping/feature/shops_f3/vrinfo_sp.html
↑伊勢丹のバーチャルストア
メタバース音楽ライブ
様々なアーティストがメタバース空間でライブを行っています。ジャスティンビーバーやアリアナグランデ、国内でも星野源や米須玄師などが行っています。
詳しくは下記の記事を参照ください。
主要メタバースの紹介
2023年現在、メタバースのプラットフォームは複数存在し、それぞれが特徴を持っています。そのため、「メタバースと言えばこれ」というように1つに限定するのが難しい状態です。
メタバースを楽しむためには自分に合ったプラットフォームを探していく必要があります。
ここでは主要なメタバースの特徴を紹介します。
様々な種類のものがありますので、選ぶ際に参考にしてください。
皆さんがメタバースを始める背中を後押しできれば幸いです。
Cluster
国内でメジャーなメタバースです。スマホでもプレイが可能です。
バーチャル渋谷やソードアートオンラインの街並みの再現など様々なワールドがあります。
加えてワールドの作り方に関する情報が豊富で、定期的にワールドのコンテストも開催されています。
ベースとなる開発ソフトのはUnityです。
音楽ライブや英語教室、座談会などのイベントも多数開催されています。
Clusterのイベントカレンダー
https://cluster.mu/e?page=1&type=upcoming
公式ホームページ
https://cluster.mu/
The sandbox
ポリゴンで作られた世界が特徴的なメタバースです。
土地やアイテムがNFTとして存在しているので、それらを売買して収益を得ることができます。
また、ゲームをすることで限定NFTがもらえるなどユーザー獲得のために様々なイベントが行われています。
経済活動とのつながりが深いため、エイベックスなどのレコード会社、渋谷109、仮想通貨大手のコインチェックなど、様々な企業が土地を購入しイベントスペースを構築中です。
個人のクリエーターが参加しやすい仕組みも整っています。
アイテムやアバターが作成できる「VoxEdit」、プログラミングなしでゲームを作れる「GAME Maker」などの専用ソフトを使えば、専門知識がなくてもクリエーターとして参加することが可能です。
これらのコンテストも定期的に行われており、優秀者には日本円で数万~数十万のSAND(The sand box で使われている仮想通貨)が出ます。
英語がメインの言語となる点が、注意点です。
(始め方は下記参照)
VRChat
世界的にユーザーが多いメタバースです。日本人も多く利用しています。
魅力的なワールドか数多くあるのが特徴です。
軍艦島を完全コピーしたワールド
アフリカのサファリパークを再現したワールド
ワールドを作成にはゲーム開発ソフト「Unity」などが使われています。Unityの学び方については下記をご参照ください
様々なイベントが行われているのも特徴の一つです。世界最大級のVRイベントであるバーチャルマーケット等が定期的に開催されています。
Decentraland
The sand box と同様、経済活動ができるメタバースです。
土地やアイテムがNFTとして存在しているので、それらを売買して収益を得ることができます。
メタバース内の通貨はMANAです。
NFTの売買や、有料チケット制の音楽イベントへの参加、ゲームへの参加などが行えます。
イベントも多数行われていますが、NFTアートの展示会や売買イベントが多いメタバースです。
イベントカレンダー https://events.decentraland.org/
個人のクリエーター活動も行いやすい環境が整っており、作成したアイテム等を販売することが可能です。
また、Decentralandのワールドを作るためのBuilderというソフトは30分もあれば簡単なワールドを作れてしまう直感的なソフトです。
英語がメインの言語となる点が、注意点です。
公式ホームページ
https://decentraland.org/
Horizon Worlds
Meta(元フェイスブック)が運営するメタバースです。世界的に期待されています。
バーチャル会議室のサービス、ワールドの作成、アイテムの売買などが可能です。
企業の参入も行われておりハンバーガーのWendy’sがHorizonworlds内にショップを設けたことは話題になりました。
注意点として、利用にはMetaQuestが必要になります。
メタバースの始め方
デバイスの準備
ほとんどのメタバースでPCは必須
多くのメタバースでPCが必須になります。スマホでできるのはClusterのみです。
快適な環境のためにはある程度のスペックが必要になります。CPUは最低でもRyzen5またはCore-i5、できればRyzen7またはCore-i7以上のPCをお勧めします。
ほとんどのメタバースはMacでもプレイが可能です。
VRデバイスがあるとより楽しめる
よりメタバースを楽しみたいのであればVRデバイスをお勧めします。
もっとも有名なのはMetaQuestです。メタバースだけでなく様々なVRゲームを楽しむことができます。
ソフトのインストール
各メタバースを動作させるためには、専用ソフトのインストールが必要になります。
メタバースによって異なりますが数百メガから数ギガのソフトです。PC容量とダウンロード容量に注意してください。
ウォレットの用意
The sand box やDecantralandなど経済活動が行われるメタバースを楽しむためにはウォレットと呼ばれる仮想空間上の財布を用意しておくことをおススメします。
ウォレットは、メタバース内でアイテム等を売買する際に使う他、特典として手に入れたNFTアイテムを保管することができます。
ウォレットの作り方は下記を参考にしてください。
ウォレット内の資産を出し入れするには、仮想通貨口座の開設も必要になります。各社口座開設キャンペーンを行っていますので、口座を開くだけで仮想通貨や現金のキャッシュバックを受けることができます。
さあ始めよう
ここまで準備ができれば、さっそくメタバースを体験してみてください。
この記事で紹介した、メタバースを実際に体験してみて、自分に合ったものを見つけてくださいね。
まとめ
■メタバースはネット上にある仮想空間で「会話によるコミュニケーション」「バーチャル会議」「買い物」「ゲーム」「音楽ライブ」などができます。
■メタバースは複数の種類があり、それぞれ特徴を持っています。
それぞれのメタバースがどんな方に合っているのかをまとめました。
メタバース | こんな方におススメ |
---|---|
Cluster | ・スマホでもやりたい方 ・ワールド作成を趣味でやりたい方 ・参加したいイベントがある方 |
The sandbox | ・メタバースを通して収入を得たい方 ・クリエーター活動に興味がある方 ・ゲームが好きな方 |
VR Chat | ・様々なワールドを体験したい方 ・参加したいイベントがある方 ・メタバースを通して販売したいものがある方 |
Decentraland | ・メタバースを通じて収益を得たい方 ・クリエーター活動に興味がある方 ・NFTアートに興味がある方 |
Horizon worlds | ・MetaQuestをお持ちの方 ・Meta(元Facebook)の活動に興味がある方 |
■メタバースを始める準備として
・ある程度のスペックのPC、可能であればVRデバイスを用意。
・各メタバースのホームページからソフトをインストール。
・The sandboxやDecentralandなどは仮想通貨口座を開設しメタマスクの準備を行う。
などがあります。
■複数のメタバースを覗いてみて、自分に合ったメタバースを探していきましょう。
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